|→ 脳過敏症候群の可能性
原因を理解して、あなたに合った最も近い治療をする事で必ず改善されます。
耳鳴りの原因、治療法、改善法などを解説・ご紹介をします。
◆ 1日中鳴っているから辛い耳鳴り
・夜、耳鳴りが気になって眠れない
・気が滅入ってしまう
・からだのどこかに異常があるからではないか?
・耳鳴りを治してくれる良い医者はどこにいるんだろうか
など、耳鳴りの苦痛は大変なものです。
一方、「耳鳴り」 はあなただけの症状ではありません。
何とか治そうと医師に相談される方も沢山いらっしゃいます。
また、治療していて思うように改善が感じられないと嘆いている方も大勢います。
今、全国の専門機関で耳鳴りの患者さんが殺到していて新規の方は、長期間待ちの状態です。
大学病院の新規患者さんの3割が耳鳴りです。
耳鳴り外来を訪れても、「詳しい説明をして貰えない」と不安に思っている方も大勢います。
このサイトを見て頂くことで、あなたの不安や苦痛が少しでも和らぎ治療で症状の改善に繋がるようなヒントを掴んでいただければ幸いです。
正しい治療で、あなたの耳鳴りはきっと良くなります。
治療は正しく知ることから始まります。
このサイトのまとめ
・耳鳴りの原因は内耳の蝸牛障害
内耳の蝸牛と言う器官のコルチ器(有毛細胞)の故障により、高音域の振動を電気信号へ変換する部分が壊れる為に「キーン」「シー」などの耳鳴りが発生します。
原因が解ってはいるものの、蝸牛が超精密器官である為、人為的な修復方法が見付かっていません。
・耳鳴りが辛いのは何故か
大脳皮質の辺縁系と自律神経系が結び付いて「苦痛の神経回路」が形成される為です。
意識すればする程、耳鳴りを危険な物として、注意を向けるため、益々耳鳴りが苦痛になります。
・完治または軽減する方法は無いのか?
ギリシャ文明時代から人類は耳鳴りの完治・軽減に取り組んでいますが、未だに決定打を見つけていません。
が、順応療法が開発されていて、望みはあります。
・順応療法とは何?
脳トレによって、耳鳴りが意識の座に上がる手前で捨ててしまう様にする療法です。
音響療法+カウンセリングを行うTRT療法が有名で、慶応大学病院を筆頭に全国の病院で手がけています。
慶応大学病院では、耳鳴りの患者さんが押し寄せていて、数ヶ月待ちの状態です。
慶応大学病院耳鳴り治療外来。 東京都新宿区信濃町35 (03-3353-1211)
直接耳鳴り外来を受診することは出来ません。 先ずは、耳鼻科の一般外来で受診する必要があります。
全国で、trt療法を扱っている病院は「trt 病院」で検索すると見付かります。
この療法では、1日数時間の自宅トレを2年程度継続して、改善率50%程度です。
・手軽に出来るものは無いのか?
考え方を変えるだけでも、改善にります。
また、自宅で音響療法も出来ます。
内耳(蝸牛)障害によって音を運ぶ回路にトラブルが発生すると、2種類の症状が起こると考えられています。
1つ目が難聴で、2つ目が耳鳴りです。
この2つは、片方の症状を訴える人と、両方を訴える人がいますが、耳鳴りを訴える人の90%には難聴の症状が認められます。
現実には蝸牛障害による耳鳴り耳鳴り人の治療では大変困難を極めます。
このタイプの耳鳴りを根本治療法を確立する事が、現在の耳鳴り治療の課題です。
耳鳴りのきっかけは蝸牛での障害が圧倒的に多い
耳鳴りの音は「キーン」「ジリジリー」「チリチリー」「ゴー」「ザー」などと表現されることがよくあります。
残念ながら現代医学をもってしても、原因の全てが解明されているわけでは有りません。
また、改善法もまだ確立されてはいません。
最新の治療を施しても、改善率50%の現実が有ります。
ここでは、解明されつつある「耳鳴り発生メカニズム」についてご説明します。
内耳(蝸牛)での障害により耳鳴りが発生することが圧倒的に多い。
内耳(蝸牛)は非常に精密な構造なので、一度障害が発生すると元に戻す事が非常に困難だと言われています。
このタイプでは治療も様々施されますが、なかなか改善しません。
蝸牛での障害がきっかけでで起こる耳鳴りは根本的に「消す」ことは難しいです。
しかし、完全に消すことの難しい耳鳴りを「変えてゆくこと」は可能です。改善してゆくことができます。
完治は難しくても、改善する事は可能です。
耳鳴りの原因と考えられる病気
外耳の病気:耳垢栓症、外耳道炎、外耳道狭窄 など
中耳の病気:耳管狭窄症、急性・慢性中耳炎、真珠腫性中耳炎 など
これ等は耳鼻科の疾患です。疾患治療=耳鳴り治療であり、疾患が治れば、耳鳴りは解消します。
内耳(蝸牛)の病気:老人性難聴、騒音性難聴、突発性難聴、メニエール病 など
最も多いタイプの耳鳴りの原因となる疾患です。
専門の療法を持ってしても改善が難しいタイプです。
聴神経〜大脳皮質の病気:聴神経腫瘍、脳梗塞、脳腫瘍 など
上記はほんの一例ですが、耳鳴り発生の原因は、蝸牛での障害が最も多いと言われています。
蝸牛障害による耳鳴りは、根本治療法が未だ確立されてはいません。
耳鳴り専門医が、治療法を確立しようと努力している最中です。
上記の一覧の、内耳の病気で「難聴」が目に付くと思いますが、耳鳴りがある方の約90%で何らかの難聴が認められます。
内耳にある音を聞くセンサーである毛の生えた有毛細胞というデリケートな細胞が傷つき壊れることが耳鳴りの発生に強く関わっていると考えられています。
また、耳鳴りの音色は難聴で聞こえなくなった音と似ていますので、例えば、高い周波数の音が聞こえなくなると、キーンや シーといったやはり高い音色の耳鳴が生じます。
耳鳴りと難聴との関係を調査してみると難聴の約50%の方に耳鳴りがあり、 逆に耳鳴りがある方の約90%は何らかの難聴を訴えます。
実は、耳鳴りはだれでも聞こえると言われています。
音の全く無い部屋(無響室)では、ほとんどの人が『シー』や『キーン』の音が聞こえるという実験結果があります。
しかし多くの人の実生活の中では、これらの『シー』や『キーン』の音は余りにも小さい為、周りの音に消されてしまいます。
でも、あなたには耳鳴り音がハッキリと聞えていると思います。
では何故、あなたにだけには耳鳴りが聞こえるのでしょうか?
あなたに耳鳴りが聞こえるのは、蝸牛障害をきっかけに「音の調節機能」に変化が起きているからです。
だから聞こえないはずの『シー』や『キーン』音が聞こえてしまいます。
内耳にある音電気信号に変換する有毛細胞の一部が壊れ、その音域の音を電気信号に上手く変換できず、音の調節機能も劣化する為、その音域の音として感じます。
音を聞くセンサーである毛の生えた有毛細胞というデリケートな細胞が傷つき壊れることが耳鳴りの発生に強く関わっていると考えられています。
また、耳鳴りの音色は難聴で聞こえなくなった音と似ていますので、例えば、高い周波数の音が聞こえなくなると、『シー』や『キーン』といったやはり高い音色の耳鳴が生じます。
有毛細胞のある蝸牛は超精密装置で有る為、蝸牛障害による治療が難しいのです。
キーンと言う耳鳴り音は大変な苦痛を伴います。
川のせせらぎや自然界の音、音楽などは苦痛に感じません。何故耳鳴り音を苦痛と感じるのでしょうか。
耳鳴りが苦痛と感じる理由は、音を感じる脳と苦痛を感じる脳が結び付く事で、耳鳴りが苦痛と感じる脳回路が出来るからです。
その前に「音」を認識する仕組みに付いて説明します。
耳から入った全ての音が大脳皮質に送られる訳では有りません。
大脳皮質下には、音を大脳皮質まで送る/送らないと言う「音の取捨選択」をする重要な機能があります。
その人にとって、重要な音や危険な音は大脳皮質まで到達し、一方で不要な音は大脳皮質に届く前の処理されてしまいます。
重要な音・危険な音
消防のサイレンや救急車のサイレンは音が小さく遠くで有っても気が付きます。
近くで車の急ブレーキ音がすると、ハッとして身構えます。
又、混雑の中でも自分の名前を呼ばれると気が付きます。
これは、大脳皮質下が「重要な音」「危険な音」と判断して大脳皮質まで送り、大脳皮質が音として認識するからです。
不要な音
自分の会話を録音したものを聞いた時、会話中には気が付かなかった様々な音が混じっているのを経験したことがあると思います。
同じ様に、エアコンの音や冷蔵庫の音なども、意識すると聞こえますが、普段意識する事は有りません。
これは、皮質下が「不要な音」と判断して大脳皮質に送る前に処理してしまう為、大脳皮質が音として認識しないからです。
ここではあなたの耳鳴りを改善させる治療法を紹介します。
耳鳴りに慣れることを目的にした治療法です。
耳鳴りの苦痛は脳の可塑性(※)という変化する性質を利用することで軽減することが出来ます。
その代表が音響療法とかTRT療法とかいわれている順応療法で、脳の皮質下・大脳皮質・大脳辺縁系・自律神経系に働きかけ、徐々に耳鳴りの悪循環の回路を弱めてゆく治療法です。
音響療法にはサウンドジェネレータと言う医療機器が使用されますが、割りと高額です。
少しの間、時間は掛かりますが、正しく耳鳴りを知って、改善・完治まで到達して欲しいと願っています。
ただし、こうした脳の変化を利用する治療にはどうしてもある程度の時間が必要です。
しかし、改善は必ず起こります。
脳の可塑性(※)
脳のある領域が損傷などで機能しなくなった場合、全く関係の無かった別の領域が替わって機能する様になる事。
機械には無い脳の持つ独特の機能。
音響療法(順応療法)の原理
音響療法のゴールは耳鳴りがあっても、普通に生活することです。
苦痛を感じる脳の働きを弱め、耳鳴りに対する意識を減らすことで、耳鳴りの悪循環の回路を断ち切ってゆく耳鳴り治療法です。
1〜2割程度の耳鳴り音を残すことで、次第に脳がその耳鳴りに慣れてきます。
慣れると言う事は、不快な音が意識に上がる手前で捨てる事で、日常生活で耳鳴りを感じなくなります。
友人や家族との会話中にも、多くの音が飛び交っていますが、意識した事有りますか?
多分無いと思います。会話に不要だと脳が認識して意識の手前で捨てているからです。
別名、耳鳴り順応治療法とも言うTRT療法があります。耳鳴りがどのようにして生じているのか?
そのメカニズムを理解するために医師がカウンセリングを行います。
TRT療法は最先端の耳鳴り治療法と言われています。
その為、TRT療法で耳鳴り治療を行う病院は2〜3ヵ月待ちの状態です。
脳を耳鳴りに順応させ、耳鳴りそのものが聴こえていたとしても、患者が安心する音として、認識させ、最終的には、耳鳴りによって生じる音を脳の認識が素通りするようにさせます。
音響療法と、患者さんに耳鳴りを正しく認識してもらう心理療法とを融合させた療法です。
サウンドジェネレーター
公共の場などでは、ラジオの音や自然環境音のCDなどの音を使用するのが難しい場合がほとんどです。
またラジオやCDは音量調製が難しいという問題も有ります。
耳鳴りでお悩みの方にとっては、その場が静かで有ればあるほど耳鳴りの音に意識が行ってしまうものです。
その静かな環境を避ける為に人工的に音を作り出すのがサウンドジェネレーターです。
サウンドジェネレーターは人工音を流す事により、耳鳴りの際立ちを軽減できます。
また、耳に掛けるだけの簡単なもので、音量は耳鳴りに合わせて調整出来ます。
最大のメリットは、場所を選ばず、手軽に簡単に使用できることです。
○ 環境を選ばない
○ ボリューム調節が容易
○ 持ち運びが簡単
○ 副作用や合併症が無い
○ 目立たない
○ どんな耳鳴りにも対応できる
○ 医療機器である
自宅で出来る音響療法
今すぐ出来る最も簡単な方法です。ポイントは。
@耳鳴りの際立ちを防ぐために、静かな場所をなるべく作らない。
A豊富な音に囲まれた生活環境に身を置くようにする。
テレビを見たりラジオを聴いたり人と話すなど、いろいろな音を普段から積極的に聞くことで、耳鳴りの際立ちを軽減させることが可能になります。
簡単に行える方法をいくつかご紹介します。
○自然音のCDを聞く
・風、せせらぎ、波の音など
○ヒーリングミュージックを聞く。但し聴き入ら無い事が重要
・ヒーリング専用音楽やクラッシックなど
耳鳴り音より小さい音量にするのが重要です。
どれが合うかは百人百様ですので、色々試すと良いと思います。
フィットすると、耳鳴り音がかなり軽減します。
【 サウンドジェネレータの代用 】
サウンドジェネレータは屋外でも使用できる医療機器ですが、個人で簡単には入手出来ません(通常は耳鼻科で購入)。
そこで、代用でき、屋外でも使えるものも紹介します。
1.パソコンや小型のオーディオプレーヤーで聴けるもの
@小型のオーディオプレーヤーで、音源を取り込んで下さい。
ファイル形式はMP3です。勿論パソコンでも聴けます
オーディオプレーヤーが無い場合は安く販売していますので購入して下さい。
A音はホワイトノイズです。音源は以下から取り込んで下さい。
2.パソコンで動作するノイズ発生ソフト
音量、周波数・波形を変更できます。以下から取り込んで、解凍して使って下さい。
.EXEがソフトです。パソコンで聴いて下さい
自宅でも出来る改善法
カイロエクササイズ (チェン式改善法) | ||
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坂本式耳鳴り改善術 | ||
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● 姿勢保健均整術の手技療法で耳鳴りを改善 ● 1日3分程度のストレッチエクササイズによって改善。 ● テキストに簡潔に纏められています。 ● 90日間全額返金制度。 姿勢保健均整術による耳鳴り改善法です。 病院を転々としている方は原因の根本が違うからとの考えが均整術。 ほとんどの場合は改善することが可能というのがコンセプトです。 「生活習慣」「ストレスの解消」「睡眠法の改善」を行うエクササイズです。 更年期障害(男女)も耳鳴りの一因。 |
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薬物療法とは、薬を使って苦痛を感じる脳の働きを弱めて行く療法です。
大脳辺縁系や自律神経系の機能を調節して、耳鳴りの悪循環の回路を弱めてゆきます。
但し残念ながら蝸牛障害による耳鳴りは、薬物による耳鳴り治療は改善率がかなり低い現実があります。
ビタミン剤
耳鳴りの定番薬です。薬と言うよりはサプリメントです。
ビタミン剤を使用して、老化防止、抗酸化作用があり、血液循環を促進させます。
ビタミンB12は悪性貧血や動脈硬化を予防します。末梢神経の傷の回復。精神を安定させる作用があります。
環境改善剤
内耳の循環改善により機能回復させる目的で処方されます。
内耳の環境血流量を増加および、騒音刺激による内耳電解質変動に対しての予防効果があります。内耳および中枢障害による耳鳴りの緩和治療に用いられます。
椎骨動脈の血流を良くし、前庭神経の興奮を鎮めて、めまいを抑えます。
内耳障害に基づくめまいの治療に用いられます。
メニエール病、メニエール症候群などに伴うめまい、めまい感の治療に用いられます。
代謝改善剤
内耳・中枢神経の活動を回復させ、脳、内耳、心臓、胃などいろいろな臓器の血流量を増やしエネルギー代謝を活発にします。
メニエール病など、めまいや耳鳴りを伴う内耳障害に対して処方されます。
頭部外傷後遺症による頭痛や頭重感、めまいにも効果が期待できます。心臓の収縮力を高めることによって、血液循環を活発にします。
軽度の心疾患が原因での、動悸、息切れ、むくみの症状に用いられます。
抗うつ剤
耳鳴りに伴う(惹き起こす)不安抑欝状態の改善させ脳内の神経伝達物質であるドーパミンの働きを抑えて精神状態を安定させます。
胃粘膜の血流をよくして傷ついた胃粘膜の修復を助ける効果もあります。
意欲を高め、不安感をやわらげ、気分を楽にします。
脳内の神経伝達物質であるセロトニンの濃度を高め、脳神経の働きをよくします。
精神活動を改善し、気分がよくなります。
筋弛緩剤
顎関節症、頚部の筋肉の緊張による耳鳴りや、肩こりによる耳鳴りに使われます。
筋肉のこりをほぐし、痛みをやわらげ、筋肉を緊張させている神経の鎮静作用が有り、また、筋肉の血流も改善します。
リドカイン注射
リドカイン(キシロカイン)とは麻酔の注射液です。これを腕の静脈へユックリと1分位かけて注射します。耳鳴りを感じなくなった時点で注射をストップします。
但し、恒久的な効果は無く、耳鳴りを感じない時間を作り、「耳鳴りを感じない経験」が目的です。従って持続時間は短く、10〜15分程度です。
辛い耳鳴りを何とかしたいと思っている方はガッカリするかも知れませんが、重要な事です。
この病はソクラテスが活躍したギリシャ文明の時代から、耳鳴りを快癒しようとする治療の研究が行われて来ました。
しかし、現実が厳しく未だ原因・メカニズムが解っておらず、治療法の決定打も確立されていません。
これは耳鳴りを専門としている医師が十分に解っています。
治したいと思って病院を転々としている人は、過去に医師の返事にガッカリした経験をお持ちでは無いでしょうか。
永い事苦しんで来た耳鳴りが無くなる事を期待していたにも拘わらず、医師の返事が期待した物と余にも違うからです。
「年による耳鳴りです」「治りません」などと、受診した人からすると「え〜? やっぱりここも駄目か!」と落胆する事しばしばです。
◆ 医師の言う通り、本当に治らないのでしょうか。
最新の医学では耳鳴りを急性と慢性に分けて考える様になって来ています。
・急性の場合は、突発性難聴、騒音性難聴、音響性外傷など突然聴覚障害を起こし、それに伴って発生したものです。
・慢性の場合は、急性が治らず、そのまま続いている場合を言います。
◆ 急性の耳鳴り
急性の場合では、元になった耳管閉塞や中耳炎などの病気を治療し、聴覚障害が回復すると耳鳴りも消える事があります。
しかし、聴覚が回復しても耳鳴りが残ることも有ります。
慢性の場合については、完全に消える事は有りません。
問題になるのが、治療を受ける側と医師との、治療に対する期待度です。
医師は、音を完全に消せるとは思っていません。
原因・メカニズムが解明されていない事や、従って療法の決定打が無い事も良く知っているからです。
・少しでも耳鳴りの苦痛が軽減して生活しやすくなれば・・・・」と考えて治療に当ります。
一方、治療を受ける人は、「通院して診察も受けて薬も貰ったりしているのだから、きっと無くなる筈だ」と考えて通院しています。
ですので、「先生の言う事を良く聞いて治療しているのに、ちっとも良くならない」 と考え込み、ますます酷くなります。
これは医療機関側の説明不足と患者側の勉強不足、医師と患者のコミニュケーション不足が原因です。
治療を受ける場合には、内容と治療目的を充分に説明して貰い、充分な意志の疎通を図ることが必要になります。
Copyright(C) 2011〜耳鳴り治療